オルガン堂下北沢

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東日本大震災を機に、2013年からオープンしていたオルガン堂下北沢が閉館となる。オープンしてすぐに撮影で何回か訪れたオルガン堂。そこは、東京で福島の味を楽しめ、福島を語れる場所だった。福島へいったことのある人なら必ずしっているあの野菜や米の味。オルガン堂福島では、それが楽しめた。福島から運ばれた新鮮な野菜や、その食材を使って作られた日替わりのメニュー。私たちが撮影で訪れた時は、映画の登場人物でもある菅野正寿さんが、福島についての深い質問に対して真摯に答え、東京在住の方達と菅野さんとの語らいの場が作られていた。そして新鮮な野菜を使ったカレーをみなで食した。福島を語ることへのタブーな部分が一切ない場所、福島を忘れかけている人たちにもう一度福島を考える機会を与える場所、福島へ行けないけれど福島を垣間見たい人にそのチャンスを与える場所でもあった。
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震災から5年が経ち、そのような場所が必要ない時期にきたのか?または、福島の存在をこれから違った方向で見て行き、考えて行く時がきているのか?オルガン堂は閉店を迎えるが、私たちが撮影したオルガン堂のインヴェントやその場所での語らいの様子はずっと残り、これから多くの人たちにそのような場所があったことを伝えてゆけるようにしたい。

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