January 23, 2013
by Junko
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アメリカ2都市 映像一部上映

2013年があけました。今年1月に入り、「超自然の大地」映像の一部がカリフォルニアとニューヨークで上映されます。アメリカの有機農業者団体は震災直後から福島の有機農業の行方に懸念し、福島の土壌に降りおりた放射能汚染を農業的な技術で浄化できるよう協力をしたいと訴えてきました。東海岸の有機農業者団体のメンバーは特に、福島第一と同じモデルの複数の原発を抱える地域に農場をもつ有機農業者が多く、福島でどのように汚染に対応し、回復するか?と、福島の農業の問題を自分達の問題として、これまで福島有機農業者の活動を見つめてきてくれた団体でもあります。昨年春に、東海岸の有機農業者に、映画の一部として、福島の農民達の汚染への取り組みの映像を見せました。多くの福島の農産物が、土壌が粘土質で腐食が多いため、驚くほど農産物に汚染が移行されない状況を映像と共に上映をしました。一般的に多くの方がこの状況を鵜吞みにして、即座には信じられないという中、有機農業者は、その農業をする者の土地と農産物と汚染の関係性を感覚的に理解しうるからなのか、福島の汚染が移行されにくい福島農産物の状況をとても心から賞賛し、まだ同時に彼らが「信ずる有機農業のあり方に再度確信を持った」と、福島の汚染後の農業の状況を誇りを持って受けとめてくれました。今年入り早速映画の一部でもいいから会議で上映をしたいというお声を頂き、以下の日程で上映が行なわれます。 国際農業者会議 1月22日 Urgenci 5th International Community Supported Agriculture Conference 東海岸有機農業団体ニューヨーク支部会議 1月25日〜27日               Northeast Organic Farming Association of New York’s 31st Annual Organic Farming and Gardening Conference      

April 8, 2012
by Junko
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耕して汚染に取り組む。

作付け制限と食品の新しい汚染基準値 今月から福島。有機農業ネットワーク主催の全国集会と福島視察のイヴェントに参加。400人近くの方々が全国からこの福島に集まり、福島県の農業者がどのように汚染と取り組んでいるのかを実際に見て、農家さんと話して、そして参加者が福島の食材を試した2日間。作付け制限地域のコメ農家さんは、畑に大量のゼオライトをいれ、深く耕し、農業用水の管理とコントロールをし、昨年汚染が出た果樹園さんは、リンゴやナシ、柿木の木肌を剥ぎ取り、高圧除染をする。この作業をしてまで農業を福島で継続する価値。そして彼らの汚染を下げるための努力。 日本の消費者は、ただ単にスーパーに売っているものを買って食べればいいのではなく、食べ物を育てる側への理解と共感を持ち、農産物の向こう側を感じ取れる消費者となってゆかねばならないこと。これが今いう、復興につながる重要な鍵だと痛感した。福島での2年目の撮影に入り、有機ネットワークさんの事務所に滞在しながら多くの農業者や彼らにかかわる人々に会う機会を得ている。耕すことで汚染を下げ、農を営み続ける福島の有機農家さんたちの今後は容易くない。しかし、そこには大きな希望となるだろう種が芽生え始めていることも確かだと思う。